狭窄症の方へ

脊柱管狭窄症の方へ

狭窄症とは、背骨の中の空間の脊柱管という所があり、その脊柱管が狭くなり圧迫されて起こります。その結果腰部や背中に痛みや足の痛み、シビレなどの症状が出てきます。実際に脊髄が背骨で圧迫されてしまっているケースでは手術適用となり、手技療法や整体などでは症状は変わりません。
しかし『脊柱管狭窄症』と診断されても全ての方の痛みが取れないわけではありません。むしろ上記の例以外のケースでは痛みが減る、良くなる事が多いです。

下記は一症例になるので狭窄症でお困りの方はご参考にして頂ければ幸いです。

 

ある患者さんの症状

患者さんの状態は今回患者さんは重い物を持って歩いた時に背中に痛みが出たとの事で、ご来院されました。

特に立ち上がる時や歩行時に痛みが出ていて、とにかく身体が硬くなっているとの事でした。また散歩している時や坂道、階段の上り下りで足に痛みやシビレが出たりする症状でした。
詳しくお話を聞いていくと以前から腰にも何度も同じような症状が出ていたとの事で、3年前には腰が痛くなり動けなくなり、整形外科で『腰部脊柱管狭窄症』と診断されたとの事でした。

各検査をおこなっていくと、とにかく身体が硬くで関節の動きが低下していました。その他にも検査時に下肢にシビレが出る、全体的に背骨の動きも硬く、本来動くはずのものが動かない。肩が開きづらく、腕が捻れてしまっている。などいくつも悪い箇所が見つかりました。

腰、背中はもちろんですが、検査で特に問題があった骨盤周りや肩のねじれを整えるように整体していくと、、、
一回目の施術後には背中や腰の立ち上がりの痛み、歩く時の痛みは良くなりました。最初に仰っていた長時間の歩行でも症状が出るとの事だったので、普段の生活を行ってもらい、2回目の時に確認するという事で、初回はそこで終了しました。
2回目のご来院時に確認すると、背中は痛みもなく、腰は調子も良かったが長時間の歩行後と立ち上がりの痛みも出たとの事でした。
その原因として歩き方も良くなかったので、全身の整体を行い、家でも出来るエクササイズを行いながら、姿勢や歩き方を良くできるようにしていけるように調整しました。
その後数回施術を続けて、長時間歩いても痛みは出ず、長時間電車に乗った後も痛みもなく、シビレも出ていないとのことでした。
痛みやシビレは出ていないが、筋肉が硬かったり、関節は硬さがあるので、痛みを出さないように継続して施術を行っています。

この狭窄症の患者さんは施術後に症状が改善されたので今回の痛みは脊柱管が圧迫されたことだけで痛みが出たのではないと言えます。整体を行うとシビレが取れたことを考えると、痛みやシビレが狭窄症だけの原因ではなく、筋肉の硬さや関節の硬さも痛みシビレを出したと考えられます。
痛みやシビレがある状態で普段の生活や歩行の状態が悪いと痛みやシビレがさらに強くなります。

最後まで見て下さった方へ

整形外科などで狭窄症と診断されたら狭窄症は狭窄症だが、痛みやシビレは全て狭窄症が原因で出る訳ではなく、脊柱管が圧迫されていたり神経の通り道で圧迫されている状態だと周りの筋肉や関節、関連する筋肉や関節を硬くしたりするので症状の悪化や悪影響がでやすくなります。
このような狭窄症は普段の生活で痛みが強くなっていることが多いので、必要なエクササイズや運動を行って痛みが出ずらい身体を作ることが大事です。

似たような症状や長年痛みやシビレでお困りの方は一度ご相談頂ければと思います。

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